毒消し

>不登校引きこもりの10歳の娘です。起きているときはいつも辛そうですが、テレビを観て笑っている日もあります。親の私から見たら、どうしても娘の心が理解できません。

不登校、引き籠もりの子どもは、登校刺激を感じてとても辛くなっています。子どもの周囲に子どもに登校刺激を与える物があるからです。御母様自身もお嬢さんが学校に行って欲しいと思っていらっしゃいますから、それがお嬢さんに伝わってお嬢さんは辛くなっています。このようにお嬢さんはいつも辛いと言うのがお嬢さんの心です。

このお嬢さんの心は、御母様から見たら理由もなくただ辛そうだ、お嬢さんはおかしい、ひょっとしたら病気かも知れない、と思われるかも知れませんが、お嬢さんはその見かけと異なって、体の奥底から湧いてくる、表現ができない、とても辛い辛さがわき上がってきて、死ぬ思いをしています。この辛さだけで自殺をしてしまう子どもも居ます。

子どもはその本能から生きようとします。しかし辛さから生きていけなくなっています。そこでこの辛さを消すために刹那的な世転びを求めようとします。それがテレビであったり、ゲームであったり、漫画などです。

多くの大人は子どもがこのような刹那的な喜びにふけっていると子どもの心をだめにしてしまうと考えますが、当人はだめになりそうな心を守るためにこれらの刹那的な喜びにふけっています。

御母様はお嬢さんがこの刹那的な喜びに耽っていることの理由がおわかりでないようですが、今のお嬢さんには命を維持するために必要なのです。
 
お嬢さんは刹那的な喜びを得られても、お嬢さんは辛いと言う思いが消えただけであり、それほど楽しくもないのです。一種の毒消しを利用しているだけです。不登校引きこもりで辛い思いをしている子どもには、この毒消しが必要なのです。この毒消しがないと子どもは死んでしまうのです。

当然子どもの心が元気になると、この毒消しは必要なくなります。心が元気になった子どもはこの毒消しを使わなくなります。

すると不登校引きこもりでない子どもがゲームに耽る姿を知っている人は、そのような子どもにはゲームなどの子どもの刹那的な喜びは必要ないのでは無いかというと思います。それは次回、毒消しでない毒消しとしてアップロードします。


戻る