大人の考え方

私達大人は大人の考え方をします。決して子どもの考え方ではないです。大人の考えとは大人が言葉を使って表現する限り、観察(刺激)を大人の知識で理解して、言葉にしています。言葉にする限り大人の考え方です。子どもへの対応を考えるとき問題になるのは、大人の考え方が子どもの心に沿っているかどうかです。大人の考え方が子どもの心に沿っていないと、子どもが大変に苦しくなる場合があるからです。

子どもを観察して、子どもの心に沿う方法論として、子どもの言葉にそう方法と、子どもの情動にそう方法があります。

子どもの言葉に沿う方法は多くの大人が自然としている方法です。大人の心に沿う方法と同じです。

子どもの情動にそう方法は、子どもの情動は行動や表情、とっさの行動に表れます。それらに基づいて子どもの心を理解する方法です。子どもの行動は情動から生じていますから、子どもの行動(反応を含めて)を理解するには、子どもの情動にそって理解しないと、理解ができません。

たとえば子どもが学校に行かなければ、子どもの情動にそった考え方では、学校を回避している、学校が辛いと理解します。
これを言葉にそう方法で理解すれば、子どもが怠けている、学校に行きたがっているのに学校に行けないのはかわいそうと理解します。

このように子どもの心に沿った理解は子どもの言葉に沿った理解と全く逆なことになることが多くあります。


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