子どもの立場からの登校拒否、不登校、いじめ、引きこもりについてQ and A version 4
{ 一般的な質問 } (2)母親、父親について

母親とは?」  目次へ戻る
 子どもは母親を無条件で信頼します。それは子どもの本能です。子どもは母親を信頼していますから、母親の失敗を無条件で許します。これも本能です。子どもは母親を信頼していますから、母親からあらゆる物を無条件で取り入れます。子どもの性格の大半は乳幼児期に母親から取り入れたのです。遺伝も有りますが、その割合は少ないようです。子どもは母親から取り入れたもので行動をしますから、その結果として母親の思いに反することをしないのです。けれど実際は、子どもは母親の思いに反して行動をする場合があります。それは子どもと母親の間に信頼関係がないか、子どもが何か大きなストレスに晒されている状態です。
 子どもが幼ければ幼いほど、母親は子どもにとって最強の接近系刺激です。

母親の役割とは?、父親の役割とは?  目次へ戻る
 両親がそろっているとき、子どもは多くのことを母親に求めて、母親でどうにもならないことだけを父親に求めます。特に辛い状態の子どもは父親に何も求めません。一般に辛い状態の子どもは母親に癒しを求め、父親には自分を責める物を感じます。それ故に母親は子どもの全ての要求に応えなければならないので、とても辛い状態になります。その辛い状態の母親を支えるのが父親の役目です。子どもが辛い状態にあるときには、父親は子どもと向かい合わない方が良いのです。母親に任せた方が良いです。子どもが元気になって、社会に出たとき、その時には父親の存在が大きな助けになります。
 母親が働いている場合、母親のいない時間帯に父親が子どもの面倒をみるのは意味があります。けれど子どもは父親に自分を責める物を感じやすいので、父親から子どもに積極的に働きかけない方が良いです。父親は存在しているだけで、子どもから求められるまで待っていればよいです。この事実は夫婦で子どもの生活に関わる場合の問題点を示しています。夫婦平等に子育てをすると言うことは、夫婦で同じ事をするという意味ではありません。父親は子どもの生活に積極的に関わらない方が良いです。母親には辛いことですが、子どもに関わるのは母親に任せた方が良いです。仕事と子育てに忙しい母親を支えて、家庭内での裏方として存在するのが、父親として好ましい姿です。

大人はなぜ子どもの心がわからないのですか?」  目次へ戻る
 子どもは外からの刺激に習慣の心、情動の心で即座に反応して行動しているだけです。けれど大人は子どもの行動を、自分の知識から分析して理解しようとします。この違いが、大人が子どもの心が分からない原因です。

なぜ親が輝かなければならない?」  目次へ戻る
 辛い状態の子どもは、親に向かい合って貰って、自分の辛さに共感して欲しがります。子どもは親に共感して貰えるとその分楽になり、元気になって自分の心を癒します。親はその受け取った辛さの分辛くなります。その親の辛さを親はどこかで解消する必要が有ります。親が辛そうにしていると、子どもはその原因が自分にあると感じて、親を苦しめるだめな自分と自己否定をしてしまいます。親が輝いていると、自分の辛さを解消するのは簡単です。辛そうにしている子どもにいつでも向かい合えます。親が輝いていると、子どもも生活を楽しんで良いというメッセージとなって、子どもを元気づけます。親が輝くのに夢中になっていると、子どもは不必要な親の視線を感じなくて良いから、毎日の生活が楽になります。子どもは自分が必要なときだけ親に見つめて置いて欲しいのです。それ以外の時は自分の心を癒すために、子どもなりの生活させて欲しいのです。

親が支えると親が輝くとは矛盾していませんか?」  目次へ戻る
 子どもが辛くて動けないときには、親は自分を犠牲にしても、全力をあげて子どもを支えなければ、子どもは自分の心の傷を癒せません。支えるとは、子どもを100%信頼して、子どもの要求を全て認めて,それを可能な限り速やかに叶えて上げることをいいます。そのために、親は子どもの近くに控えている必要があります。子どもの思いを先取りして親がするのはお節介であり、子どもを支えるのではありません。親からは子どもに何も要求をしてはいけないのです。
 子どもの心が癒えてきて、子どもが自分の意志で動き出してきた時には、親は子どもから手を引かなければなりません。引かなければ、子どもは依存を生じて、又は親の思いを感じ取り、親の思いで子ども自身を縛り付けてしまいます。子どもの意志から子どもが動き出すのを阻害してしまいます。その際に親が子どもに何も言わなくても、子どもは親自身の表情と行動から親の期待を感じ取ります。親が不安そうにしていると子どもは自分の意志で動き出せません。親が楽しそうにして親自身の人生を楽しんでいると、子どもは安心して自分なりに楽しい人生を求めようとします。それは子どもの心の傷を癒すのにとても良い効果を与えます。子どもが元気を出すのを助けます。子どもが自分なりに生きる方向性を与えます。

子どもへの共感が大切だと聞きました」  目次へ戻る
 子どもの辛い思いを軽減させて上げたいと思うのなら、親や大人の子どもへの共感が一番良い方法です。共感とは相手と同じ感情(正確には情動)を共有することです。共感は同情とは違います。同情は相手の感情を理解するだけで、相手と距離を置いた関係になります。同情は決して相手を楽にはしません。辛い状態にある子どもが同情される自分を強く意識して、自分自身を否定してしまうことがしばしば見られます。それは子どもを苦しめます。子どもの辛い気持ちに共感することで、子どもの心が感じ取れますから、子どもの辛い思いが減少します。しかし共感して上げる人も、その分辛くなりますから、心に余裕のある人しかできないことになります。

親の尺度、子どもの尺度とは?」  目次へ戻る
 ここでの尺度とは行動の判断基準です。それは意識的な物、無意識的な物も含みます。親が育った時代と子どもが育っている時代と、大きな違いがあります。その結果親が身につけた行動のための判断基準と、子どもが身につけつつある判断基準は異なります。異ならなければ新しく変化した社会の中で成長できないからです。子どもは子どもの身につけている判断基準で行動をします。その際に大人が、大人自身が身につけている判断基準を子どもに押しつけたら、子どもは大変に苦しくなります。大人は自分が思うように子どもが行動すれば安心です。ところが子どもは無理をして大人の判断基準で行動しますから、それだけでもとても苦しいです。そして大人の判断基準で行動したとき、子どもは子どもの社会で受け入れられません。孤立します。それは子どもをより一層苦しくします。子どもが何か大変に辛い経験をしたとき、子どもは心に大きな傷を受けてしまいます。

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