子どもの立場からの登校拒否、不登校、いじめ、引きこもりについてQ and A version 4

{2。 登校拒否、不登校、引きこもり }(1)基本的概念

登校拒否とは?」  目次へ戻る
 子どもが学校へ行き辛い状態です。子どもがこの学校への行きにくさを意識している場合も有りますが、多くの場合、子どもはこの学校への行きにくさを意識していません。潜在意識で反応しています。潜在意識で行きにくさを感じて、潜在意識でこの様な行動を無意識にとっています。多くの大人には、この状態の子どもを登校拒否とは理解できないようです。登校拒否の初期の姿は、学校への行き渋りという形で親たちに認識されます。元来登校拒否とは小、中学生についての概念でした。しかし行くことになっている高校、大学に行き渋る場合も登校拒否と考えても良いようです。

不登校とは?」  目次へ戻る
 不登校とは子どもが実際に学校へ行かないことです。学校へ行かない原因にはいろいろあります。しかしその中で、主として登校拒否で学校へ行かない場合を指しています。行き渋りの次の段階です。多くの場合親が子どもを学校へ行かそうとしても行かない、行けなくなった状態の事を指します。子どもが学校へ行き渋っていたのが、最終的に子どもが連続して学校へ行かなくなった状態と考えて良いと思います。不登校は子どもが学校へ行かなくなったのですから、はっきりと大人達には理解できます。不登校を登校拒否と混同している大人も多いです。不登校は登校拒否の一つの形であり、不登校でない登校拒否もあることに注意する必要が有ります。

引きこもりとは?」  目次へ戻る
 引きこもりとは、子どもが家からでないで生活をすることを言います。家から出るが、社会活動を、社会に出て生産活動をしない場合も指すこともあります。引きこもりと言う字そのものの意味から、時には家の外に出ることがあっても、主として家の中にこもって、親に養われて生活をする場合を指すと考えた方が良いようです。不登校の多くが引きこもりの状態です。引きこもりは子どもだけでなく、大人に関しても当てはまります。

登校拒否、不登校、引きこもりの原因は何?」  目次へ戻る
 登校拒否、不登校、引きこもりのような辛い状態にある子どもには、理性的な行動はほとんど不可能なのです。その、いろいろな辛い経験から耐えきれなくなって、やむを得ずいろいろな神経症状、精神症状、不適応行動を示します。このように反応した結果をもとにその子どもを分析されたのでは、子どもの本当の姿は見えてきません。間違いになります。そこにあるのはただ単に子どもが辛い状態で苦しんでいるという事実だけです。登校拒否、不登校、引きこもりの原因の大本は、子どもが登校拒否を始める前に、子どもが学校へ行き渋り出す前にあります。その結果子どもが学校へ行き渋りだしたときに、周囲の対応のまずさや、新たな子どもの辛い経験から、心の傷の傷口を広げていって不登校になり、場合によっては引きこもりになっています。
 子どもが登校拒否や不登校、引きこもりの辛い状態の時、子どもはこれらに陥った原因を口にしません。きっと口にしているのでしょうが、周囲の大人の記憶には残っていません。それは大人には信じられないことなので、聞き流されているからです。最終的に周囲の大人が子どもの本当の登校拒否、不登校、引きこもりの原因を知ることができるるのは、子どもがこれらの問題を解決して落ち着いてからです。

登校拒否、不登校、引きこもりの原因究明をしなくてもいいのですか?」  目次へ戻る
 登校拒否、不登校、引きこもりの原因の究明は、子どもが問題を克服して落ち着いてからでなければできません。登校拒否、不登校、引きこもりの際に子どもが出す症状や行動などは単に子どもが辛い状態にあるという現象にしか過ぎません。その結果、新たな事件が起きても、それも単なる現象にしか過ぎません。その現象が全てだと考えて子どもに対応したときにはとんでもない間違いになります。しかし現実には、多くの医者や教師や親は、そしてこれらに関係する人々は、子どもが既に経験したたくさんの辛い経験の結果生じている、そして子どもが辛い状態であると表現しているいろいろな症状や行動(それらの症状や行動は、決して登校拒否や不登校、引きこもりの原因ではない)が、登校拒否、不登校、引きこもりの原因で有ると考えて、それらの症状や行動をなくすような対応をし続けています。その対応は、登校拒否、不登校、引きこもりの子ども達にとって大変に不本意なことなのです。それらの対応は、登校拒否、不登校、引きこもりの子ども達を否定することになり、かえってこれらの子どもを苦しめることになります。

登校拒否、不登校、引きこもりと症状との関係は?」  目次へ戻る
 子どもの意思が無視されて、拒否をしている学校へ子どもが行かされているとき、子どもは頭痛や腹痛、チック、こだわりなどのいろいろな形の神経症状、精神症状を出してきます。「学校へ行きたい」と言葉では表現(子どもの本心ではない)しながら、これらの症状で学校へ行けなくなります。親たちは「子どもは学校へ行きたがっているのに、病気で学校へ行けない。病気になって可哀想」と考えて、子どもを病院へ連れて行きます。登校拒否の子どもと医療との関係が始まります。ただ、登校拒否を始めたばかりの頃は、子どもは学校を休めるとたちまち元気を取り戻して遊び出します。親や先生などの大人達は子どもが怠けていると考える場合も多いです。しかし、それは学校を拒否している子どもの意思が一時的に認められてほっとしている姿であり、「学校へ行きたい」という子どもの言葉が、子どもの意思に基づいたものではないことを意味しています。
 不登校になっても、子どもの不登校が認められれば、子どもは元気に生活できて、家の中に引きこもらない場合もあります。そのような子どもは神経症状や精神症状を出しません。ところが、不登校を親から認められていない子どもはいろいろな神経症状、精神症状を出します。それらの症状は、親がこれらの症状を解決しようとしたり、子どもを学校に戻そうとしたり、不登校の対応機関にかけようとしたときに強くなります。子どもが親に暴力を振るったり、逆に自分の部屋に閉じこもったりしてしまいます。薬を飲んでいる子どもでは薬の量を増やすことで、この状態を乗り切ろうとする事になります。

登校拒否、不登校、引きこもりと医者」  目次へ戻る
 登校拒否、不登校、引きこもりを理解している医者はほんのわずかだと思います。子どもの出す症状が不自然だったり、症状を来す原因が見つからないことより、「おかしい、気のせいだ」と言う医者もいます。また、子どもの出す症状が病気にそっくりのために、多くの小児科では、風邪、急性腸炎、自家中毒等の診断で、検査や投薬や注射、点滴が行なわれています。立ちくらみや目眩、動悸など、自律神経の症状が強い場合には、自律神経失調症、神経症、起立性調節障害などの診断で、いろいろな向精神薬が投与されます。
 登校拒否や不登校の子どもが出す症状は、子どもが本心で拒否をしている学校へ行かされることへの反応で生じています。登校拒否や不登校の子どもが出す神経症状や精神症状は、子どもを学校から解放することで無くせます。この事実は多くの登校拒否、不登校を克服した子どもを持つ親が経験してきたことです。子どもを学校から解放することで無くせるのなら、基本的に医療はいらないはずです。ところ医者は登校拒否、不登校の子どもが出す神経症状や精神症状を病気だと考えています。症状がそろえば、それ相応の病名をつけて、薬を投与し始めます。親も子どもの出す症状が病気であるという説明に納得をして、子どもに無理矢理に薬を飲ませようとします。薬を飲ませるのが子どものためだと考えるようになります。一方、医者の治療に疑問を感じても、親は医者に反論をする知識を持ち合わせていません。医者の言いなりにならざるを得ません。
 ここでで強調しておきたいことは、医者が登校拒否や不登校の子どもの症状から、神経疾患だ、精神疾患だと診断を下しても、それはその診断を下した医者がそのように判断をしたというだけで、決して根拠があるわけではありません。あくまでのその診断を下した医者の主観であり、客観的な証拠はどこにも有りません。客観的に調べる方法も現在のところありません。医者により診断が著しく異なることもしばしばあります。また、医者による説得力を高めるために、専門家という言葉を使って、その医者と異なる意見や判断を押さえつけようとしています。多くの人々や医者は鬱病や分裂病などの精神疾患が存在していると信じています。特に医者はこれらの精神疾患が存在すると信じて、症状から病気と診断して、投薬や治療を行っています。ところがこれだけ進歩した科学技術から病態は解ってきていますが、医者の言うこれらの精神疾患の原因は見つかっていません。つまり医者が病気だと言ってもそれは本当に病気なのかどうかの根拠は全くない事実が有ります。ただ単に信じているだけ、信じ込まされているだけだとも言えます。

登校拒否、不登校、引きこもりと薬」  目次へ戻る
 薬は症状を軽減できますが、病気の原因を治療しているのではありません。これらの精神疾患の原因を治すという薬は現在の所ありません。だからといって登校拒否、不登校、引きこもりの子ども達の出す症状に薬を使っては行けないと言う理由にはなりません。どうしても薬にしか頼るしか方法が無いときには、薬の使用はやむを得ないと思います。現実には以外と安易に医者にかかり、投薬を受けていることが多いようです。子どもの方では、薬を飲んで効果が無いと思った子ども、逆に副作用で苦しんだ子どもは、自分から薬を拒否する場合もあります。薬を飲んでいるふりをして捨てている子どももいます。飲みたくなくても無理矢理に飲まされて、その副作用で苦しむ子どももいます。薬を飲んで症状が軽くなった子どもは、薬を飲むことで自分の問題点が解決すると信じ込んでいます。その場合には、薬への依存を生じ、登校拒否、不登校、引きこもりの問題点が、症状の治療という問題のすり替えとなって、問題の本質を見失い、可哀想な経過を経ることになります。特に登校拒否の子どもに投薬などの医療行為をすると、確かに一時的には症状が改善します。その症状が改善している間に、学校に於ける問題点が解決しますと、子どもは元気に学校へ行けるようになります。しかしほとんどの例では、本質的な学校内での問題が解決していないので、症状が再発し、悪化して行きます。そのために大量の薬が投与され、子どもは不必要な薬を飲まされ続けるようになっています。そればかりでなく、登校拒否の原因が症状や性格など、子どもに問題点があると言う形にすり換えられて、登校拒否、不登校の本質を見失うことになります。子どもをますます辛い状態にしてしまいます。


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